夜散歩のついでにドラッグストアに寄った。商品の棚と棚の間が狭くて、商品ポップが上着の端に引っかかって落ちてしまった。拾い上げて元に戻していると、ちょっと離れていたところでそれを見ていた店員さんが「Sorry!」と言いながら小走りで直しにきた。事程左様に海外からのお客様でいっぱいなのである。「落ちちゃった、ごめんなさい」と、ことさら滑舌良く言ってその場を離れましたw 店員さんはちょっとだけ気まずそうでした。ごめんなさいw

かねてより気になっていた2012年の韓国映画「悪いやつら」を観た。原題は「犯罪との戦争、悪い奴らの全盛時代」という。背景は、1990年に盧泰愚政権が犯罪組織の一掃を旗印に大規模な摘発を行ったその前後の韓国のヤクザ社会、そこに紛れ込んだ成り上がりの「素人」をチェ・ミンシクが演じる。若きヤクザの親分はハ・ジョンウで、これがまたはまり役というかとにかくカッコいい。チェ・ミンシク演じる主人公はなんともいただけない、情けない究極のコウモリ野郎で、いっ時は協力し信頼しあったハ・ジョンウを終盤ガッツリ裏切るのだけれど、含みを持たせて終わるラストシーンでは。。???という展開。「人は信じない」と言いながらも筋を通し、信じ、そして裏切られるハ・ジョンウの義侠心と常に上手く立ち回ることしか考えないチェ・ミンシクの薄汚いと言えるほどの「人間臭さ」のせめぎ合い、取り巻く人たちそれぞれの欲望や思惑が、豪華なキャストで描かれているのも魅力だし、こんなにもか!と思わせられる韓国の上下関係やそれが反転した時のスゴさも面白いのだけれど。盧泰愚政権がこのタイミングで「犯罪との戦争」を前面に押し出し「ヤクザ」を取り締まり始めた陰には、民主化闘争の弾圧に対する国民からの反感をかわすためだったという観点からも興味深い。時にヤクザと連携し、取り込み、うまいこと利用しながら、自らを守らねばならない局面に立つとあっさりと切り捨てる、という権力の傲慢がここにもあった。国民は目眩しに簡単にヤラれる。。。思い当たりますねぇ。

昼にはヴィオラも弾いた。Bachとか、迫り来るオケの本番のパートとか。Bachは京都以降、全然それまでと違った心持ちで弾いてる自分を発見。楽しいし、楽。

さて、明日もはりきってまいりましょう。

おやすみなさい。よい夢を。。。

tacaco

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