AOW2023、アジアオーケストラウィーク2日目、イスタンブール国立交響楽団演奏会を拝聴。日頃お世話になり、先日も楽しいひと時をご一緒させていただいた伊藤さまにお誘いいただき。

下手側2階のお席。各譜面台の高さが高めだな〜なんて思いながら舞台を見下ろしていると客電が落ち燦々と明るくなった舞台に登場してきたのはタイトなノースリーブ、あるいはベアトップ気味のモデルさんのような弦楽器女性陣。超かっこいい!男性は圧倒的に少なくヴァイオリンに2人、ヴィオラとチェロにはそれぞれ3人、コンバスは逆に6人中女性が二人だったかな。多分12型?コンバス以外は首席はみんな女性。そして舞台上が密な感じw 皆さん背も高く体格が良くて。譜面台も高めなワケだ。1曲目は芥川さんの弦楽のためのトリプティーク。がっしりめのテンポで始まり、手堅い感じ。3楽章の変拍子あたりからなんかよりノリが良くなった感じも。楽譜に忠実な演奏、という印象。2曲目はイスタンブールにゆかりのエルキンさん(1906〜72)というトルコの作曲家のヴァイオリン協奏曲。技巧的なスピード感ある1楽章、抒情的な2楽章、より民族色濃い3楽章と、トリプティークとの対比としても楽しめた。ソロのアスキンさんがアンコールにご自身編曲のフィンガードオクターブ、ピツィカート等を駆使した(お琴を模した?)超絶技巧「さくらさくら」をしみじみとしっくりと。

後半、メインのチャイコフスキー4番のシンフォニーがまた絶品。ファンファーレの後のヴァイオリンの音色には心を鷲掴みにされた。とにかくオケ全体の音色がまろやか、そしてジューシー。いい意味で無駄なエッジがなく押し付けがましくないのだ。金管、特にホルンの溶け込むような、それでいて力強い音色が印象的。「オーケストラ」という楽器を聴いた、という満足感。

アンコールではファーストとセカンドヴァイオリンの間に別途譜面台がひとつ用意され、スラッとした美女が登場、ん?歌付き?と思ったら彼女はパーカッションの人でアンティークシンバルみたいなものを手に。指揮者のアイカル氏が、メモした日本語で挨拶とアンコールの紹介を。伝わっているか不安のご様子、一言おきに Do you understand? とシャイな感じで確認w 客席の温かい笑いを誘う。先のコンチェルトの作曲家エルキンさんの「コチュクチュ」なるこの曲、4/8+5/8 みたいなエキゾチックな始まりでノリノリ、盛り上がりました。私たちが外山さんのラプソディを弾いてるような心持ちなのかしら?などと想像しつつ。。

勉強にもなりましたが、それ以上にとてもとても楽しかった。。。ありがとうございました。

弾くばかりでなかなか叶わぬ貴重な聴く機会、大切だなと痛感。もっと演奏会に行こう!と決意。

今日を糧に、明日も元気にまいります。

おやすみなさい。よい夢を!

tacaco

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