紀元30年あたりから1640年あたりのフランスへ。サロメからシラノへ。作曲者はほぼ同年代なのね、1800年代半ばから1900年半ばを生きた二人。タイプは違うけどどちらもゴージャスなハーモニー。ドイツ語とフランス語。共通点はどちらも当時超大人気のお芝居、戯曲からのオペラ化ってことかな。1900年代初頭、もしかして人類が一番文化的で精神的にも豊かだった頃なのかも。。。

つまり、新国立劇場のサロメ、その後フィオーレ・オペラ協会のシラノ・ド・ベルジュラックを演奏する、という。一日に2オペラ、稀有な経験をさせていただきました。諸々事情があってこんなことになってしまった?わけなんですが、やらせていただけてよかった。シラノは出られないリハもあり周りのみなさんにご迷惑をおかけしましたが、ここ数日、空き時間隙間時間すべてシラノで埋め尽くす感じでさらった。まあそれでも悔やまれるミスはあるわけだけど、肝は抑えたと思う。指揮の矢澤さんは以前新国立劇場の副指揮なんかもしていらして私を「戦友」と呼んでくれるありがたい人。大曲を手の内に入れて堂々のリード、安心して着いて行ったよ。オペラの指揮はある意味職人芸よね、求められる技術がとてつもなく多い。曲の分析、解釈、それに基づく適切かつ効果的な表現は当然のこと、歌唱・歌手に対する理解、オケはもちろん舞台に関するあらゆる「人間」とのいろんな意味でのコミュニケーション能力、どれが欠けても多分「オペラの」指揮者にはなれないだろう。大変よ、これは。そういう意味では戦友・矢澤氏はオペラの間違いなくオペラの指揮者、舞台のヒト。ご一緒できて光栄でした。感謝です。

冷めやらぬ、24時間も空かない明日はイタリア、ヴェルディです、リゴレットです。こんなオペラ三昧の他にどんな幸せがある???いや、ない!!!

というハイな状態をなんとかして、もう寝ないとねw

おやすみなさい。よい夢を。。

tacaco

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