ジゼル、初日が明けました。バレエの演奏で面白いところは、ある意味音楽的とは必ずしも言えないテンポの揺れ、とかがあるのね、踊りに合わせるために。それにビタッとつけた時の快感!そういうのを楽しむタイプです、私。ヴィオラは特にテンポを刻んでキメる箇所が多いので、曲アタマとかもイノチガケなわけです。それがタクトの通りにハマった時に気持ちいいわけです。それに加えて、その曲のキャラクターにふさわしい音色で、そのために弓の弾き初めの位置とか、ストロークの初速とかそういうことにこだわりまくって、神経ビリビリに張って弾くことが快感。変態です。

今回、マエストロがリハでポロッと(これ言葉で説明するの難しいんだけど、なぜならマエストロはジェスチャー付きで話したからね。ざっくり意訳すると)「オペラは棒が上がるタイミングで音を出すけど、バレエの時は下で、ね」つまり、タクトが降りた点で音を出せ、と言ったのだ。これ、結構意識してやらないと習慣てバカにならないもので、切り替えて、使い分けないといけない。これだけでも全員完璧に、って実現は難しいわけだけど、さらに加えて、どちらの場合にしても音の立ち上がる点は日本語話者の私たちが思ってるよりはっきりしないといけなくて、そうでないと発音(音の立ち上がる点)が曖昧で、どこが芯かがわからなくなる→テンポの共有に難が生じる。ここがまた厄介なところで、発音をはっきりすることと、アクセントをつけることは違うんだよね。そこのとこの齟齬が生じる現場が多いというのが実感で、問題なのだが。そんな齟齬の海でも、ニッチで、よく言えば職人的なコトを楽しんで帰ってまいりました、初日。明日はなんと2回本番だよ。。。。。。がんばるよ。

ていう本番の前、午後にはくにぴと、共通の友人である飯田利男さんの写真展を訪れた。銀座の富士フォトギャラリー。その名も「風雅の技法〜洛外の秋」、バッハの音楽にも造詣深い飯田さんならではのタイトル、ご自身の幼少期を過ごされた地、京都の雅な風景を堪能させていただいた。飯田さんは実は以前、私のプロフィール写真も撮ってくださったのです!サロンコンサートにご来場のおり、チャチャっと撮ってくださったのだけれど、とても素敵に撮っていただいたので、長く使わせていただいてる。でもそろそろ更新しないとウソがすぎる時期に入ってきたので、また撮っていただくお願いもした。10/27まで!https://fb.me/e/2SFYEshvB

鑑賞後はくにぴと梅林でとんかつ!昼だし、夜本番だしでお酒はナシだったけど、いろ〜〜〜〜〜んな話をして、いろいろ生き延びた。ありがとね。

という、充実の1日でした。

もちょっと、勉強して、お風呂入って寝ます。ゆたんぽとあずきの力に頼って快眠。

おやすみなさい。よい夢を。

tacaco

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