2022年6月22日(水曜日)

お日柄も、私にとって方角も良かろうということで、この日にかねてより行きたかった江ノ島へ行くことにしていた。とにかく歩けるだけ歩こうと計画したが、そうなると気掛かりなのはお天気。あいにく雨にやられそうで毎日お天気をチェックしていたら、なんとなく雨マークが後ろにずれ込んでいってとりあえず大降りには当たらなかった。というのはまぁ結果論で、降られても歩こうと、そしてここでまた欲が出たというか、どうせ行くなら鎌倉の父母のお墓参りもしようと目論んだ。鎌倉に手塚家の墓があるせいで鎌倉まではそこそこある土地勘も、その先が全くない。目的地は江ノ島なんだけど、その手前の海岸沿いも気になるし。。。とここでも欲張って計画を立てた。

最寄駅を早朝4時半頃出発、一路鎌倉へ。コインロッカーに大物の荷物を預け、ウエストポーチだけの身軽さで由比ヶ浜まで歩く。

夜明けの海なんて、大学のオケ合宿以来かな、小雨のぱらつく中しばし砂浜に佇む。まだシーズン前だけれどチラホラとゴミも落ちていて、ボランティアの方だろうか何人かそれを拾い集めておられた。一人一人のちょっとした良心があればなぁ、なんて思いつつ。

次の目的地は銭洗弁天・宇賀福神社。若宮大路をすぎ横道に入りぼちぼち早めの通勤にお出かけの方々とすれ違いながら緩い上り坂が始まる。左手に現れた佐助稲荷神社に思わず吸い寄せられ無数に並ぶ赤い鳥居の坂をくぐる。到達したお社はすっきりと緑に囲まれて。お狐様がたくさん祀られている。本日最初のお参りをして、本道に戻り一路、銭洗弁天へ。

洞窟様の入り口に心躍らせつつ、進む。ひんやりした空気、外界との境界。鳥居を抜けると雨も止み、陽が射してきた。拝観開始の8時を目がけてきたので、一番乗りで蝋燭を買い献灯し、銭洗のざるをお借りして早速奥宮でお金を洗う。奥宮の独特の神秘的な空間に気押されて写真を撮る気になれなかったよ。奥宮右手に祀られた弁財天様もお参りし、他のお宮もお参り。龍神様の水盤に浸すとお告げの現れる「水おみくじ」もやった。小吉。御神体の体は蛇、頭が人の形ということで生卵をお供えできるのだけれど今回はしそびれ。またの機会にはお供えしたい。

さて、次の目的は墓参。鎌倉駅まで戻り、バスで霊園へ。通勤の人出も増えた。晴れてきてむしろ暑い。祖父が生前購入した手塚家の墓があるのは広い霊園で小学生の頃から法事の度に訪れているそれなりの歴史ある(古いw)霊園なのだけれど、この度事務所・売店の建物がすっかりリニューアルされているのにまず驚いた。新しくなった売店でお線香とお花を買い、お墓へ。車なら2、3分で着くのだが徒歩だと階段をふた区画ぶん登るので、なかなか体力要、10分弱かかる。階段の途中でコケた。右の肘を擦りむいた。傷はすぐ治ったけど関節の痛みが最近まであったよ(7/31現在)。まあなんとかたどり着いて伸びた雑草をむしり、お墓を拭いて、風を避けつつお線香に火をつけて、無事にお参り完了。前回は大雨だったな、などと思い出しながら下山、鎌倉駅にバスで戻り、小町通りで迷った末、11時開店したての回転寿司にてお昼ごはん。

大物の荷物をコインロッカーから出して、江ノ電で次の目的地、稲村ヶ崎温泉https://www.instagram.com/inamuragasakionsen/へ。一階のレストランは休業中だったので、小町通りで食べておいて正解。黒く優しいお湯はとてもお肌に良さそう。露天風呂で波音を聞きながら。サウナもあり。早朝からここまでの汗を流しサッパリ。

さてようやく、江ノ島へ。

再び江ノ電で江ノ島駅へ。未踏の地はワクワク。橋を渡り、島へ到着。ホテルのチェックインにはまだ1時間ほどあるので、大物の荷物だけ預けて身軽に参道を登る。きちんとお参りするのは明日、という気持ちなので写真は少なめ、下見気分で。とはいえ、最初の宮、辺津宮にある奉安殿はしっかり拝観。裸身に琵琶の妙音弁財天様とずっしり貫禄のある八譬(はっぴ)弁財天様。北条政子奉納とされる神代八花鏡も印象的。その後はせいぜい奥宮まで行けばいいかなと思っていたのだが、歩けば歩くほど気持ちが持っていかれるような気分で一番奥の岩屋まで。ここでも空気を感じることに集中したくて写真はあまり撮らず。また明日訪れようと決めた。けっこうアップダウンきつくて大変な道のりなのだけどね、せっかく来たんだから。そんなわけで日暮れどきも迫っているのでホテルへの帰路を急ぐ。来た道を戻る。

今夜の宿はその名も「江ノ島ホテル」https://www.enospa.jp/ 江ノ島アイランドスパ併設のホテルで、スパから徒歩2分くらいの別棟。こじんまりとしているが清潔で快適。荷物を置いてスパへ。お風呂の前に軽くスパ内のレストランで霞がかった夕暮れの海を眺めつつ晩ごはん。スパを満喫して明日のために早めに就寝。という感じで充実の旅の一日目が終わった。 (中編に続く