ひょんなことからハーメルンの笛吹きの話になった。以前に書いたが韓国映画「笛を吹く男」はこの物語をもとに作られた。原題が「손님(お客さん)」つまり余所者、外から来た人間の意。自分達をネズミの害から救ってくれた余所者にしかるべき報酬を支払わなかったために最後に復讐される村人たち。余所者である笛吹きは当時中世の吟遊詩人、ロマの人々と同様諸国を放浪し、その土地土地で自らの芸を糧に「自由であること」だけを宝に生きていた。定住し年貢を収めることで自由と引き換えに領主に守られながら暮らす村人に「かわらもの」と蔑まれながら。だが実はこの「自由」こそ神や天に近いことの証であり、神との交信、天との行き来による実りこそが彼らの芸となってこの世にさまざまな奇跡を起こしていたんだねぇ。現代の比ではなく神の力に畏怖の念を抱いていたであろう当時の人々にとって「お客さん」は蔑みでもしないと畏れ多すぎて相対せない存在だったのかもしれない。人はわからないことや見たくないものから目を逸らすものだしねぇ。

とかいう、とりとめないというか結論のない話題の後にその友とバッハを弾いて遊んだ。バッハは勤めていた教会に専心し国外に出ることもなかったそうだが、彼の脳内の宇宙にはそれをモノともしないほどの自由があったのだろうねぇ、とただただ感嘆しつつ。

こうしていろんなことを語り共有し音楽する。幸せな時間。

そして先ほどは、心躍る、とある企画のお誘いをいただいたり♬良き一日に感謝です。

明日は4回目「魔笛」。がんばるよ〜

おやすみなさい。よい夢を。愛とほんとの平和を。

tacaco

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