アンソニー・ホプキンス主演の「ファーザー」を観た(NETFLIX)。いやぁ。。。これも何度も気軽にはみられない映画だわ。ホプキンス演じる認知症の父と娘の葛藤。基本このお父さん目線で展開していくので、実は最後までどれが真実なのかわからなかったりする。それがまた認知症のリアルとしてじわじわとくる。

認知症の症状としてよくあげられる「〜がなくなった!」「〜(知らん人)が家にいる!」というのは介護する側として一度や二度は経験済みの方も多いかと思うけれど、ああ、こんなふうに現実と幻想がぐちゃぐちゃになっていくんだなぁ、というのをまざまざと。怖い。。。。人間は脆いもの。彼がみた幻想はそれでも彼が創り出したものなので、どこかできちんと「このままでは娘の人生を台無しにしてしまう。。」とわかっている。朦朧とした記憶の中でもいや、そんなはずはない、と反動で憎まれ口を叩いたり。でもそれは必死に自分の中でバランスをとり、曖昧になった境界線を探しているみたい。最後のシーンで「ママを呼んできて、ママに会いたい」と口にできた時にまた一つフェーズが変わって。それは境界がはっきりしたわけではなくてむしろ境界線のない世界に生きることを無意識に認めたのかなぁ、と。辛い。それにしてもアンソニー・ホプキンスの凄まじい演技よ。重い。重いわ。

昨日の雪が嘘のように晴れて、よいお天気でした。

明日は「インディ・ジョーンズ レイダース/失われたアーク」https://raiders-inconcert.com/ 本番!

暖かく、湯冷めせず、おやすみなさい。よい夢を。

tacaco

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