映画『Winny』をみた。

映画のことを知った時、winny事件当時には、なんとなくは耳にしつつもまったく興味がなく見事に自分の中でスルーしてしまっていたことにまずズズっと冷や汗を感じつつ早速、金子勇さんのこと、事件の経緯などをネット上で調べまくった。担当弁護士だった壇さんの本を読んだり、YouTube上の金子さんの出ている映像をとにかく探した。無罪を勝ち取って、ホッとした笑顔の金子さんをみて胸を撫で下ろしつつも、同時に彼がその判決の1年半後に亡くなったことを知り、不謹慎ながらそれを妙にドラマティックに感じてしまいつつ、彼のことが心から離れなくなった。

いつも気になる映画があると「これ面白そう」と投げるとだいたいノってくださり「お!行きましょ」と言ってくれる高野ザンクさんと、今回も観に行った。公開後けっこう経つのにお客さんは多かった。

主役の東出さんは、あの「ひろゆき」さんも言ってたように、金子さんのちょっとした仕草やクセと思われるようなこともとても細かく巧みに、そう見えるように表現していた。動く金子さんの姿を動画で見た限りではあるが、オドオドした表情など、素晴らしく表現していた。脇を固める役者さんではダントツで吹越満さんが素晴らしかった。役者やのぉ、と思わせてくれる存在感だった。

吉岡隆秀の愛媛県警の話がああこう繋がるのか、とか、上告してその後の7年がどうだったん?とか、構成についての色々な思いはあれど、この件について、ある程度の真実に近いと思えることがある程度早い時期に公にされたことは意義あることと思った。

鑑賞後、彼がもしまだ存命だったらと思わざる終えない気持ちになったし、それがこの映画の狙いだとも感じた。一部の?あるいはどこかからの不当な圧力があったとのだすればそれは明らかに金子さんの活動期間を縮めた。その損失の大きさを図ることもせず。。そして、こういったことがありふれているという絶望感も。

最後のテロップの「それでも彼のプログラムは今もどこかで動き続けている」がせめてもの救い。。。

ザンクさんと映画館からあーだこーだと感想を語りつつ拙宅へ向かい一献。先日思いがけずいただいた日本酒「竹岡」を軸に、お魚中心に。楽しく美味しいひと時。。

さて、そろそろ寝ねばね。

おやすみなさい。よい夢を。。。

tacaco

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