オーケストラ・プロジェクト2022、終演。難しかったけど楽しかった〜。

森垣桂一さんの『Symphonie des Mysteres』はワタクシ的に、体感的に、なんかいちばんしっくりきた作品。攻め立てるような激しいテンポのところも終楽章の無垢な感じも、そしてそのコントラストも自然でかつ強くアピール。阿部亮太郎さんの『なぞり ひびわれ ふりかえり』は独特のテクスチュア、「質感」を音に強く求められた感じ。冒頭のヴァイオリンの「揺れ」からむむっと思わせられる。弦楽器でのリバースエフェクト(ピアノの音などをテープ録音したものを逆再生した時に聞こえるように弾く奏法)もおもしろかった。土屋雄さんの『Beautiful Life』は難曲だった!Wallece Stevensさんの詩を奏者が囁くという指示もあり、この箇所だけはマスクをつけて囁いたよ。英語。弦はdivisiで動く箇所がほとんどでこれも緊張のタネw  最後の最後に「第九」の三楽章がちょっとだけ登場。オケも複雑だけれど、もっと細かく入り組んでるピアノ・ソロは中川俊郎さん、自由自在、言葉を話すような名演でした。。山内雅弘さんの『SPANDAⅡ』はヴィブラフォンの會田瑞樹さんと谷口かんなさんの超絶カッコイイ熱演が圧巻!オケも負けじと、ムズカシイんだけど弾いてて楽しい箇所多々、盛り上がりました。

というコンサート。印象を留めておきたかったので長々と書いてしまたった。作曲家さんは最初のリハから立ち会われたのだけれど、みなさん物腰柔らかく、言葉を丁寧に選んでお話になる素敵なお人柄の方ばかり。変な言い方だけど、生身の作曲家との貴重な時間でした。ありがたし。

お隣で一緒に弾いてくださったエキストラのFさんに精神的にもたいそう助けていただいた。笑顔が天使。おかげ様で敵意の波もなんとか躱せたよ。大切なことだけを見て、集中した。   疲れた〜

明日はオフ、お弟子さまレッスンとメンテナンス。

よく寝て元気出していきましょう。

おやすみなさい。よい夢を。

tacaco

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