8小節休み。ヴァイオリンたちが狂ったようにsul Gで(G線上だけで)冒頭を弾き始める。ジリジリ待つよ。そしてヴィオラ登場、5度下がったg-mollで同じ旋律で追いかける。8小節いくと、チェロが加わり冒頭と同じc-moll、また8小節行くとまたg-mollでコントラバスが参戦、でいよいよ幕が上がる。ここまではオケの独壇場なので、超短いけどこの序奏、主役はオケ、ガッツリ鳴らしていく。ヴィオラはpizzicatoでBm7駆け上がったあとちょいと休んでヴァイオリンの下降に加勢しラソソソを4回弾いた後、次のpizzicatoに備える。ヴァイオリンのテーマに合わせてpizzicato、チェロも加わり、その後合いの手のような断片を以て舞台への注視を誘う。ここまでの場面は映画で言えばタイトルロール、監督や、主演俳優の名前が流れるところ。で、ここ、練習番号5から、場面は実際の舞台とリンクして情景描写になる。だから音色は一枚何かを被った感じ、あくまで舞台を補足するような音色がいい、出張っちゃだめ、な感じ。冒頭のモチーフが随所に使われつつ、ピンカートンとゴローのやりとりが続く。この辺りは全部背景なので、クリアだけど表に出ない音色がいいかな。で練習番号8で初めて拍子が3拍子になり、ゴローから見た、つまり客観的な「蝶々さん」の面影が描かれる。本幕最後のピンカートンと蝶々さんの愛し合う二重唱に繋がるテーマをチェロが奏でるところ、ヴィオラとセカンドはその鼓動をあらわすようなシンコペーション、夢のようなシンコペーション。。。

てのが、今回のヴィオラのパート譜の冒頭2ページ分。こんなことを考えながら弾いてます〜のほんの一部。ていう感じで弾いてます。

今日は別キャストの初日、無事終わりました。昨日の大村さんの蝶々さんが「わきまえた女」だとしたら今日の木下さんは「かわいい女」の感じ。わきまえた女の可愛さも魅力だし、かわいい女の耐える様も魅力的な素敵なキャスティング。現実にあったら目も当てられず腹立たしい話だけど。。。

という本番2回目を終え、最近入団許可をいただいた「九段下樂芸団」例会へ。団長のお誕生日前日でもあり、もれなく盛り上がり。楽しいひと時をありがとうございました。

おやすみなさい。よい夢を。

tacaco

管理者

コメントを残す