朝9時、清瀬けやきホールへ!第2回KISS 東京音楽祭の第一日目に講師として参加させていただきました。ヴァイオリニスト・指揮者の西谷国登先生主宰のKunito Int’l String School、通称KISSの夏の音楽祭です。https://nkunito.com/concerts/ 国登門下の小〜高校生のヴァイオリニストがこの二日間、清瀬に集結、熱演を繰り広げます。今日はその一日目。明日二日目の演奏会本番に向けて、まずはプレイエルの合奏練習から。二手に分かれて、国登先生の指揮の下、じっくり練習。その後は、一人ずつ試験さながらのテイでカール・フレッシュの音階試験です。伊東佑樹先生、安藤梨乃先生と一緒に審査にあたらせていただきました。スケールといういわば基本中の基本、逃げも隠れもできない、いやでも日頃の努力の様子が露わになってしまう厳しい場面、身につまされながら採点をいたしました。そして、この音楽祭の素晴らしさの一端がこの後に訪れました。予定より早く終わった音階試験だったので、余った時間のステージを開放、自由練習に。せっかくなので一人ずつ「ホールでは」どんなふうに弾けばいいか、音をより遠くへ飛ばすにはどうしたらいいか、模索する有意義な時間となりました。先生方のフランクな講評ありつつの試奏、これは午後のそれぞれのレパートリーの演奏に大きく影響した模様。

そしてお昼休憩。

午後は再びプレイエル合奏から。なんと、指揮なしの合奏に挑戦。これはイキイキと、各奏者のコンタクトが上手くいきそうなので成就しそう。素晴らしい!そしていよいよそれぞれのレパートリーの披露です。ヴィヴァルディからプロコフィエフのコンチェルトまで、ヴィルトゥオーゾ作品を含め13人の若き名手が熱い演奏を聴かせてくれました。なにより感服したのはみんなそれぞれ音楽がイキイキしていること。技術の差は多少あれど、その音楽を楽しむ様にむしろこちらがたくさんパワーをいただいたというありさまw あと、具体的にみなさん右手が達者、全音域通じてムラのない音色、そして一人一人が「自分の音」をきっちり持っている、というのがとても大きな魅力でした。

いやぁ、初「審査員」、よい経験をさせていただきました。

そして、夜はオトナのマスタークラス、なんと4人の「ヴァイオリン」奏者の方々に公開レッスンをさせていただきました。トモコさんはヴィタリのシャコンヌ、ナオコさんはエクレスのソナタ前半、チィちゃんはメンコン3楽章、ユキさんはヴィエニャフスキの1楽章、とヴィオラ弾きにはハナヂの出そうな、技巧的大曲揃いで大変にキンチョーしましたが、そこは酸いも甘いも噛み分けたオトナの生徒さん方、温かい吸収力でむしろこちらがたくさんの刺激と学びをいただきました。ありがとうございました。また石神井オケ、九段下學芸団からも応援のギャラリーご来訪いただき、打ち上げを含め実り多い、有意義な時間を過ごさせていただきました。そして発案、ご企画下さった国登先生、感謝です!

こんな充実した一日。ありがたし〜。そして、vividな演奏をたくさん聴いた結果(昨日の東京JAZZからの、ね)もっと弾きたいと思った一日。弾けばいい。(誰も止めてねーし、止められても弾くし〜

明日もよい日になるでしょう。

おやすみなさい。よい夢を。

tacaco

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