岩屋開場を待つ。8:30頃になると職員さんが準備にやってきた。「もうちょっと待ってね」と。

さて9時になり、岩屋へ。海の浸食によりできたこの洞窟は古くから修行・祈祷の場として、また江ノ島の起源とされる伝説の弁財天信仰の地として守られてきた。なんと昭和46年から平成5年3月まで閉鎖されていたのだそうだ。その間に安全に拝観できるよう十分な対策もされたのだろう。自然の力でできた神秘を感じに、中に入る。

騒がしいのを避けて一番乗りした岩屋。霊気を感じつつ、さすがに一人っきりというのもこれはこれでちょっと背筋の緊張が続くもので。無い物ねだりとはこういうことか。弘法大師や頼朝も籠ったという修験の場、はかり知れない時を経て波が穿ったこの場にはやはりえも言われぬパワーを感じる。ここから80キロ近く離れた富士の氷穴まで洞窟が繋がってるなんてのも夢がある、というか色々な想像の果てに生まれたお話なんだろうなと思うと、なんだか楽しい。与謝野晶子が当地や鎌倉に縁深い方だということも不勉強で今回知り、興味を持った。

そして第二岩屋へ向かう。こちらはちょっとしたテーマパークといった風情。入り口から早くも効果音のお出迎え、奥に鎮座する龍神様はライトアップされ、手を叩くとピカーっと稲妻とともに咆哮する、というw 手を叩く音に2回連続で反応してくれると願いが叶うとか叶わないとかw、もちろんクリア。てな感じで洞窟を満喫して道を戻る。

中津宮の水琴窟を再訪し音を楽しみ、水おみくじで大吉を得、ねこちゃんに遭遇したりしながら下界へ(言い方)。チェックアウト前に朝ごはんをいただこうとホテル近くのTreasure Cafeさんhttps://treasurecafe.jp/へ、10時開店と同時飛び込む(今回こんなのばっかり)。なんか宝探しのイベントみたいなものもあったけれどそれはスルーして、モーニングセット的なワンプレートをいただく。名物のしらす丼風なものもフィーチャーされており名物クリアもできて満足。

部屋へ戻り準備して11時にチェックアウト。その後再びスパへ。ゆっくりと汗を流し、水着着用の、海に面したプールや洞窟風呂を楽しむ。カンカン照りだったらキツいけど幸いいい感じの曇り空、海を眺めつつのお風呂なんて最高。〆にバス真前の貝作https://enoshima-kaisaku.owst.jp/ のオープンスペースでイカの丸焼き。初江ノ島を味わい尽くし、バスで藤沢を経由し帰宅。都会では参院選の街宣、一気に現実に引き戻された。

満タンに欲張った一泊二日の旅、良い命の洗濯になりました。

「沖つ風 吹けばまたたく 蝋の灯に 志づく散るなり 江ノ島の洞」与謝野晶子

また行きましょう、江ノ島。

長文、お読みいただきありがとうございました。   完

tacaco

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