本日はまず今週末開催の新国立劇場バレエ研修所公演https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/22etoile/のリハ。本公演は当初、マエストロ・バクランの予定だった。リハに先立ち研修所の担当の方より、バクラン氏は年末年始にかけてのくるみ割り人形公演の後、キエフに戻られ本公演に再度来日予定だったが感染症関連の入国規制により来日が不可能となり、そうこうするうちに現況に至り、戦下のキエフにご家族と留まっておられるとのこと。ご自身の年齢からして(60歳?)出国は叶わず、またご家族のうち一人が戦闘に参加したと。。。。ああ。すっかりロシア語のАлексейと認識し、失念していたけれど調べてみれば正式にはОлексий Баклан、ウクライナのご出身。。。今回のくるみ割りの抜粋を弾きながらもマエストロの姿が思い出されて仕方なかった。。。。どうかご無事で、また私たちの前に立って!

夜にはトリオの初合わせ。3人ともが初体験のschubertのD581。ヴァイオリンの奈緒さんとは初めてご一緒させていただく。歌心溢れ、加えてシューベルト特有の華やかさも素晴らしく。チェロの海市さんとは先回のブラームスに続いて、今回も若々しく誠実な音楽。。。と幸せなひと時をいただきました。シューベルトは嫌いじゃないのになんだか馴染みづらく感じてしまっていたのだけれど、今日のリハで一新。D581はとても可愛らしい魅力溢れた曲。3月18日19時開演です。ぜひ、おはこびくださいませ。

世の中はなんだかおかしな事になっている。いや、ずっとこうだったのかもしれない。こんなに情報があり、今までは知ることのなかったことも目に入るようになって、そう感じるのだろう。今までのように見えない事にして、見ない事にするのが賢明なのかもしれないが、私は見られるだけのものを見たい。苦しくても、見ないふりをするのは嫌なのだ。

憎悪と敵意の海は、海ではなく湖かもしれない。「海」に出る。

今日は新月。新しいことを始めよう。

おやすみなさい。よい夢を。

tacaco

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