日比谷シャンテで映画鑑賞。「タンゴの後で」を。
「ラストタンゴ・イン・パリ」のマリア・シュナイダー、イタリアではベルトルッチ、マーロン・ブランドとともにその作品に関わったことで猥褻罪の有罪判決を受け、その後の人生が大きく変わった彼女が描かれる。撮影現場が再現され、その後転落してゆく様が。以前「好きな映画は?」と問われ「ラストタンゴ・イン・パリ」と私が答えたのを覚えていてくれた友・くにぽが誘ってくれたのだ。 https://transformer.co.jp/m/afterthetango/
どこが印象的だったのだろう、と思いながらゆうべ久しぶりに観直した。まずはマーロン・ブランド。撃たれてベランダに出た最後の表情、うだつの上がらない中年男の揺らぎ、妙に甲高い声。パリのアパルトマンの高い天井、街並み、そして刹那的で未来も希望もない二人の関係と哀しい平凡な日常。常識、人の目、閉塞感の中で生きるということ。あとは音楽。マリア・シュナイダーについては、とちらかといえば芝居も上手と思えず当時あまり好きではなかった。彼女に「演技」をさせたくなかったベルトルッチの思う壺にまんまとハマったということかも。
「ラストタンゴ〜」ではブランド演ずる「ポール」の名前さえ知らない彼女が、彼を撃った銃を握りしめて「誰?名前も知らない。。」と呟き、「タンゴの後で」ではパートナーの深い愛に救われてどん底から立ち上がったマリアの「そんな人(ベルトルッチのこと)知らないわ」のセリフが呼応する。彼女の屈辱はどうなったのか。。
ブランド役のマット・ディモンは驚くほど似ていた。マリアを演じたアナマリア・バルトロメイは見た目こそ全然似ていないが、それがかえってマリアのナイーブさを浮き上がらせた気がする。
観終わって、ランチ。いつもは行列の添好運に運良くすんなり入れて、飲茶を堪能。楽しい一日でした。感謝〜
さて、先ほど北の空には稲光りが見えましたが。ここはまた少し暑い秋の夜。
明日も楽しくいきましょう。
おやすみなさい。よい夢を。。。




im Alltag 260 https://youtu.be/7VQKXCoFinM