「東京の謎 この街を作った先駆者たち(門井慶喜)」文春新書、を読み始めた。銀座がベッドタウンとして開発された時期があったとは驚いた。高校時代、よく学校から歩いて帰宅したのだが、その際無駄に通過した銀座通りは今もう面影もなく、海外高級ブランド店が軒を連ね日本語以外の言語が飛び交う様には寂しさより恐怖を覚えるほど。目下よく利用する新宿駅周辺、殊に西口の様変わりはこれもなんとも寂寥感というか虚しさを感じるばかり。小田急百貨店なき後の新宿の空の広さ!と思っていたらあっという間に高架デッキが出来つつあり、ノスタルジーもへったくれもない。そんな東京の変わりようは今に始まったことではないのだと確認しつつ、読み進んでいる。変わりゆく街、老いる人々を愛おしく感じる。愛は哀。

さて新国立劇場オペラ「夢遊病の女」リハ二日目は、今日もマエストロから溢れ出る音楽に導かれ、たくさんの実りをいただいて終了。Bellini の本作品が新国立劇場で取り上げられるのは今回が初めてとのこと。あまり機会のない作品であり作曲家、1831年の作であるこの作品は古典的スタイルの中に、ロマン派の萌芽、「シューベルトのように!」「ここはヴェルディの先駆け」などイタリアオペラを手中に入れたマエストロからの一言一句が金言。

終わって夕刻からは拙宅にて、ピアニスト・平野裕樹子さんにお越しいただきcoming soonなコンサートの準備。曲、プログラム順も確定し、楽しみです。

という、今日は日中暑いかと思えば雹の降るところもある、という。。なんとも不思議なご陽気で。

体調管理に留意してまいりましょう。

おやすみなさい。よい夢を。。。。

tacaco

管理者

コメントを残す