劣化を見る。「〜化」ってくらいだから、長い間見ていてわかるのだ。遅れてきた人にはわからないほどの大きな変化ってものが見えてるのだ。長く見てる人にはそういう視点があるのだ、ということを後進（後からそこに来る人）は気にしておくとよいと思う。もちろん同じようにそこを見ていても、進歩のない人や、自身が劣化しつつある人にはわかるまい。むしろ良くなっている、とか言っちゃったりするのだ。意味不明。だけどわからないのが人情、ってこともある、お気の毒、じわじわ茹でられるのだから。
そのように見ていても気づかない、気づきたくない人は往々にして想像力に欠け、人の積み上げたものや大切なものをぶち壊していても、何も感じないようだ。自分自身の痛みにだけは敏感なようだが。
劣化を避けたい人は茹でガエルにならぬよう水温に敏感。で、どちらも敏感すぎれば摩擦が起こる。で、摩擦を避けようと、鈍く、気づかぬふりをして過ごすことに専心する。でも無理。そして劣化が進む。。。悲しい。 日本よ。。。。やってらんないわ。
そんなことを思う今だけど、今日の午後はそんな「劣化」とは対極の現場、「少年オルフェ」のリハーサルに立ち会い。もう一週間後に初演を控えまさに佳境。ひととおりの音楽上のチェックの後は「通し稽古」。なかなかにイイ感じの仕上がりで、作曲のマエストラ・天沼さんからも「よかった！」とのお言葉。まさに感動的でした。
新作オペラ。楽譜と台本しかないところからすべてを「初めて」創り上げていく困難と楽しみを体現なさる歌手のみなさんの奮闘には時に涙ぐむほど。素晴らしいシーンと演技、歌唱に惹きつけられます。みなさん本当にスゴイ！そして天沼さんの音楽の魅力。。。正直ここ数日、目が覚めると脳内で「嘘に決まっている、妹を助けたい、助けたいなんて、嘘に決まっている♪」とか「🎵め〜んそ〜れ〜」とか、「まぁなんてこと、どうしたんでしょう！🎶」とか、ぐるぐる再生がもう始まっちゃってて一日中「少年オルフェ」漬け気分の幸せ。みなさんにもぜひ味わっていただきたいです。一度聞いたら忘れないメロディと心をワシづかまれるハーモニー。。。
ぜひ！ https://x.com/shonen_orpheus/status/1794516376704647450
さて、もう一仕事して、寝ます。
おやすみなさい。よい夢を。。。。
