Dumbarton Oaks 、第二次大戦末期1944年に開かれた会議で名の知れる当地だが、それに遡ること7年前、芸術の庇護者であった当地の所有者ブリス夫妻が結婚30年記念に、とストラヴィンスキーに委嘱した作品「変ホ長調の協奏曲」の別名としても知られている。明るく、深刻な雰囲気はないのだが、思えば不穏な世情の訪れを予感させなくもない。
厄介なんである。変拍子多々あり、ハーモニーとて作曲家の「新古典主義」時代の作とはいえ、単純ではない。その厄介さゆえに、しばしば指揮者コンクールの課題曲に選ばれる、ということも今回知った事実。勉強に、とYouTubeを漁れば確かに、それらしきコンクールでの模様や、若き指揮者のプロモーションのような映像が多々ある。
我が愛する、謎の?(ふふふ)、高校・大学の先輩であるハリーさんの企画でこの度この曲を演奏する機会をいただいた。指揮は読響コントラバス奏者でもあられる高山健児さん。このシリーズ企画で演奏者としてはすでに何度かご一緒させていただいていたけれど今回は指揮者として登場。斬新に、そして本質に迫るアプローチでこの作品を捌いてくださり、実り多く楽しく、何より幸せな時間をいただいた。アマチュアとはいえ手練れの管楽器陣(ハリーさん・ファゴット)と、プロアマ入り混じりつつの弦、日曜の夜に集結し数時間のリハののちに本番!という試み。極度の集中を要されますが、音楽家としては貴重な「音楽の実現」の場をいただき、感謝です。関係者のみなさま、ありがとうございました!
その前、午後は新国立劇場でバレエ・アラジンの千穐楽。こちらも大盛り上がりのうちに終演。小野・福岡コンビに加え、脇を固める中家さん、渡邉さんのキレッキレな感じが素敵。マエストロ・マーフィーとの次の共演も楽しみ。
という、幸せな一日でございました。
明日も楽しみ。
よく寝て、はりきってまいりましょう。
おやすみなさい。よい夢を。。。