指揮とは不思議なのもの。指揮者とは、ある意味魔法使い。棒を持って一振りするだけで何かを変え、何かを創り出す。ホントの魔法使いは魔法だなんて思わせずに、人を意のままに操る。オーケストラは小さな、縮小された社会そのものなので、魔法にかかりやすい人もいればそうでない人も、魔法なんて思ってもいない人、気づかない人、気づきたくない人、魔法なんて否定する人、それどころではない人とかいろんな人がいる。そんなみんなをひっくるめて持ってっちゃう人、それがスゴい指揮者だ。Mo.カエターニはそれだったなぁ。動きの一つ一つが全部音楽なのだ。一筆書きの、書き直さないカンジのそれ。別に特別なchoreographyがあるわけではない、ただ「2!」とか「1!」とかって振るだけなのだが、それがすべて本物の音楽、モーツァルトなのだ。カラダの、魂の奥から溢れ出るモーツァルト、幸せな時間だった。対向配置でヴィオラはピット中央だったのとピットが深かったので舞台がほとんど見えず演出や舞台の様子はまったくわからなかったが、「ばらの騎士」から連続出演の夜の女王・安井さんはじめ歌手のみなさん素晴らしかった。。。終わってしまいました、魔笛。
明日は恒例早起きの日。早く、たくさん寝るよ。
おやすみなさい。よい夢を。そして一日も早いほんとうの平和と愛の日を祈りつつ。