午前には駐日ウクライナ大使、午後にはロシア大使、米国大使、と日本外国特派員協会の会見が続いたのでリハの前や合間に見た。今、本番を終えて米国大使のも最後まで見た。日本では、ロシアのウクライナ侵攻を非難する報道がされるのみだが(もちろん非難すべきことだよ)、どんな戦争でも言い分は双方にあるものだ、と思った。だからといって武力行使は認めてはいけない。認めてはいけないのに行使される暴力にどう対抗したらよいのか。「戦争反対!」「Pは極悪」と叫んだところで、殴りかかってくるのだ。殴られないようにするには?相手が殴れないようにするには?相手に殴られないようにするために自分から殴ってくる輩もいる。冷静な第三者が間に入って、経緯を紐解き双方納得とまで行かずとも妥協点を見出せればよいが、これが国規模の話となると、まず「冷静で利害関係のない第三者」って設定が難しいよね。友達同士で考えたってわかる、変な亀裂があればアイツ、間に入ってなんかやろうとしてるけど実は向こうの回し者なんじゃね?とか疑ったりね。人間て、こんなもの?
ていうすったもんだをずーーーーーーーっと繰り返してるのが人類でしょうか。
記者会見を見て思ったのは(もちろん公に語られることなんて限られてることは承知の上でね)、情報に関しては受け身でいる限りほぼ知らないに等しいし状態に置かれ、なんなら情報のある側の思うように操られてしまうということ。それが正しいかどうか、とかいう前に自分から取りに行かないと何もわからないのと同じだ、ということ。信じるとか信じないとかじゃなくて、自分で一歩動くか動かないか。これで数年先に見てる景色が大きく変わると思った。無関心じゃなく。人に、事に踏み込むこと、愛でしょ。
なぁんてこともありつつの。
ドン・ジョヴァンニ千穐楽でした。終わってしまったね。。。いい公演だったと思う。自分的には重力との闘いだった。堕ちたくない、地に落ちた音を出したくない、と。頭痛もした、首も痛い、実は昨日なんかまたちょっと局所的に蕁麻疹出た。でも研修生の歌手の皆さんの毎回(烏滸がましくてすみませんが)伸びゆく様に泣きそうな箇所もたくさん。加えて天沼マエストロの時に神憑ったタクトとモーツァルトの音楽のまさに天上の美しさ。至福でした。
いっときの停戦、終結ではなく永遠の平和のためになにができるのか。。。。
おやすみなさい。そして永遠の平和のために。